奉写一切経所(ほうしゃいっさいきょうしょ)hōsha issaikyōsho
光明皇后(こうみょうこうごう)の命じる写経事業を行っていた皇后宮職(こうごうぐうしき)管轄の写経所は、東大寺に移設され五月一日経(ごがつついたちきょう)などの書写事業を行なっていた。皇后が亡くなると、規模を縮小し東大寺の写経所となり出納(すいとう)などの活動をしていたが、再び複数の一切経書写事業が始まると、神護景雲四年(七七〇)から「奉写一切経所」として活動が始まった。
第76回 正倉院展、2024年
光明皇后(こうみょうこうごう)の命じる写経事業を行っていた皇后宮職(こうごうぐうしき)管轄の写経所は、東大寺に移設され五月一日経(ごがつついたちきょう)などの書写事業を行なっていた。皇后が亡くなると、規模を縮小し東大寺の写経所となり出納(すいとう)などの活動をしていたが、再び複数の一切経書写事業が始まると、神護景雲四年(七七〇)から「奉写一切経所」として活動が始まった。