新羅琴(しらぎごと)shiragi goto
新羅楽(しらぎがく)に用いる十二絃(げん)の琴。朝鮮半島の民族楽器で伽耶琴(かやきん)とも呼ばれる。槽(そう)の背面を深く刳(く)るが底板は張らず、龍尾(りゅうび)の端に羊の耳に似た形の緒(お)留めを取り付け、絃の端に繋がる麻緒をここで留めまとめて太い綱状にする点に特色がある。槽に懸け紐があり、頸から懸けて演奏したとする説もある。なお、北倉の二件(北倉三五)には琴柱(ことじ)が伴っている。
第65回 正倉院展、2013年
新羅楽(しらぎがく)に用いる十二絃(げん)の琴。朝鮮半島の民族楽器で伽耶琴(かやきん)とも呼ばれる。槽(そう)の背面を深く刳(く)るが底板は張らず、龍尾(りゅうび)の端に羊の耳に似た形の緒(お)留めを取り付け、絃の端に繋がる麻緒をここで留めまとめて太い綱状にする点に特色がある。槽に懸け紐があり、頸から懸けて演奏したとする説もある。なお、北倉の二件(北倉三五)には琴柱(ことじ)が伴っている。