三鈷杵(さんこしょ)sankosho
密教法具(みっきょうほうぐ)の一つで、鈷が三又の金剛杵をいう。古代インドの武器に起源があるといわれ、それが密教に取り入れられ、煩悩を打ち砕き、仏敵を破る象徴として用いられた。正倉院宝庫に伝わる三鈷杵は、空海以降の密教で用いられた三鈷杵と異なり、モリを思わせる鋭利さがあり、装飾性は抑えられている。この形式は古式三鈷杵と呼ばる。
第68回 正倉院展、2016年
密教法具(みっきょうほうぐ)の一つで、鈷が三又の金剛杵をいう。古代インドの武器に起源があるといわれ、それが密教に取り入れられ、煩悩を打ち砕き、仏敵を破る象徴として用いられた。正倉院宝庫に伝わる三鈷杵は、空海以降の密教で用いられた三鈷杵と異なり、モリを思わせる鋭利さがあり、装飾性は抑えられている。この形式は古式三鈷杵と呼ばる。