連銭葦毛(れんせんあしげ)rensenashige
馬の体毛色の一種。「連銭(れんせん)」は銭を連ねたような細かな斑文様(まだらもんよう)のこと。「葦毛(あしげ)」とは、生まれた時には黒毛や茶毛だったものが、馬の成長に従って白くなる毛色を指す。よって「連銭葦毛」は、灰色ないし薄茶色の地毛にたくさんの白斑文を散らした毛色を言う。白馬へと変わりゆく美しい毛色が古くから珍重され、『平家物語(へいけものがたり)』では木曽義仲(きそよしなか)や平敦盛(たいらのあつもり)などの武者が乗る名馬として描かれている。
第61回 正倉院展、2009年