坤宮官(こんぐうかん)kongūkan

天平宝字二年(七五八)八月に律令官司の名称が一斉に変更された際、紫微中台(しびちゅうだい)から改称された官名。紫微中台は、天平勝宝元年(七四九)に聖武天皇が譲位して光明皇后が皇太后となるにあたり、それまでの皇后宮職(こうごうぐうしき)を改組して設置された令外官(りょうげかん)である。長官にあたる紫微令には藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が任じられ、政府内で太政官(だじょうかん)に次ぐ大きな権限を持った。天平宝字四年(七六〇)に光明皇太后が崩じた後、廃止。

第67回 正倉院展、2015年

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