主に水晶で作った多面体形の玉。通常、六角柱の結晶をカットして作るが、まれに横断面が四角形や八角形のものがあり、瑪瑙(めのう)やガラスを素材とする例もある。五世紀頃より装身具の一種として作られはじめ、八世紀には瓔珞(ようらく)など仏教の荘厳具に使われる。東大寺法華堂(ほっけどう)の不空羂索観音立像(ふくうけんさくかんのんりゅうぞう)(八世紀半ば)の宝冠にも大型の切子玉が確認される。
正倉院
『国家珍宝帳』
『東大寺献物帳』
狻猊
養老律令
パルメット
パルティアン・ショット
『種々薬帳』
忍冬文・忍冬唐草文
宝珠・宝珠形