宝相華(ほうそうげ)hōsōge

中国・唐代の唐草(からくさ)文様(もんよう)のうち豊麗な花をあしらった文様をいう。起源について定説はないが、現実には宝相華という植物はなく、唐代に意匠化された空想上の花と考えられている。そのため、どのような花文を宝相華と称するか規定がなく、しばしば唐花文(からはなもん)と混同されることが多い。我が国では、主に平安時代の浄土教美術で流行した花文を宝相華と称している。

第76回 正倉院展、2024年

Hōsōge

A composite Buddhist floral motif that was widely used in Tang dynasty designs with scrolling patterns. The hōsōge motifs do not depict any actual blossom, but were devised by Tang designers. Hōsōge designs appear on many of the Buddhist items in the Shōsō-in.

74th Annual Exhibition of Shōsō-in Treasures, 2022
楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 第1号(南倉101)
楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 第1号(南倉101)
Biwa Lute Made of Sappan-Stained Maplewood with Mother-of-Pearl and Painting (South Section 101)

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