養老律令(ようろうりつりょう)yōrōritsuryō
藤原不比等(ふじわらのふひと)の主導で編纂(へんさん)された律令で、天平宝字元年(七五七)に藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)(恵美押勝(えみのおしかつ))政権のもとで、それまで使われていた大宝律令(たいほうりつりょう)に代わり施行された。律は賊盗律、闘訟律など十二篇目からなり、各種の罪と刑罰について記されていた。令は官位令、職員令、戸令、田令、賦役令、倉庫令、雑令など三十篇目からなり、行政の細部にわたる規定が盛り込まれている。
第74回 正倉院展、2022年