有職織物・有職文様(ゆうそくおりもの・ゆうそくもんよう)yūsoku orimono, yūsoku mon’yō
平安時代以降、公家階級で家格・伝統・位階に相応して装束・調度などに用いられた伝統的な文様。近世以降に他の文様と区別してこの名で呼ばれた。窠文(かもん)・小葵文(こあおいもん)・立涌文(たてわくもん)・幸菱文(さいわいびしもん)などがある。隋・唐から伝えられた文様を日本人の好みに合わせてアレンジしたものである。このような文様を用いた織物を有職織物と称する。
第69回 正倉院展、2017年