辰砂(しんしゃ)shinsha
硫化水銀(りゅうかすいぎん)の鉱物であり、朱砂(しゅしゃ)や丹砂(たんしゃ)、また日本においては丹(に)とも呼ばれる。古来より顔料や薬用に使われ、色彩の美しさとともに、その霊的な力が尊ばれた。その利用は縄文時代にはじまり、古墳時代の葬送儀礼では盛んに用いられ、飛鳥時代以来の美術工芸においても赤色を表現する主要な顔料として用いられている。
第75回 正倉院展、2023年
硫化水銀(りゅうかすいぎん)の鉱物であり、朱砂(しゅしゃ)や丹砂(たんしゃ)、また日本においては丹(に)とも呼ばれる。古来より顔料や薬用に使われ、色彩の美しさとともに、その霊的な力が尊ばれた。その利用は縄文時代にはじまり、古墳時代の葬送儀礼では盛んに用いられ、飛鳥時代以来の美術工芸においても赤色を表現する主要な顔料として用いられている。