金剛杵(こんごうしょ)kongōsho
密教の修法(しゅほう)において行者が手にとり、煩悩(ぼんのう)を打ち砕くとともに、魔障から道場を守るのに用いた仏具。金剛杵の形式は把(つか)の両側に鈷を表したもので、この本数によって独鈷杵(とっこしょ)(一本)、三鈷杵(三本)、五鈷杵(五本)、九鈷杵(九本)などがある。空海以前からわが国で信仰されていた古密教では、古式な三鈷杵が用いられた。
第66回 正倉院展、2014年
密教の修法(しゅほう)において行者が手にとり、煩悩(ぼんのう)を打ち砕くとともに、魔障から道場を守るのに用いた仏具。金剛杵の形式は把(つか)の両側に鈷を表したもので、この本数によって独鈷杵(とっこしょ)(一本)、三鈷杵(三本)、五鈷杵(五本)、九鈷杵(九本)などがある。空海以前からわが国で信仰されていた古密教では、古式な三鈷杵が用いられた。